学習の役に立つコラムを掲載しています。
現実から学べ!
いわゆる、まじめな網羅的学習法しか知らないため、学ぶことが嫌になる人が多発しています。「必要なものを必要な時に必要なだけ吸収する」学習法に慣れて、受験の努力を途中で息切れしないようにしましょう。
英語であれば「単語を覚え文法を学習してからのちに長文やヒヤリングに挑む」というのが日本の伝統的学習法でした。自分は勉強しなかったと反省しないで、英語を学習した方法論が間違っていたと考える方が前向きです。
数学であれば、小学校では数の加, 減, 乗, 除を要点要旨にして文章題に挑み、中学校では幾何学に深入りして数学が嫌いになる。さて高校生になるとあまりにも巨大な迷宮に挑み、腰が引けてしまう人があまりにも多くいます。
英語・数学をマスターするのに、本当に並外れた記憶力と知的反射が必然的に必要なのでしょうか。
○要点要旨を掴み、山を越える学習法
英語であれば、かたまり文法を体得し、いみをとる精読を体感し、レベル別精読をやってから、多読 (長文読解)を習慣にする。また一方、自分の英語の感性を鍛えるセンテンス抜き取りで実力を上げる。
数学であれば、これまでの計算力の要点要旨を再勉強しそれを土台として、次の4つの山越えを明快な目標にする。
> 「二次式の因数分解、 平方完成・二次方程式・二次不等式、 二次関数の最大・最小、 グローバル座標の二次関数」の山。
> 「三角の公式群」の山 。 「指数対数」の山。 「空間ベクトルまで」の山。 「帰納的思考の数列」の山。
> 「関数の加減乗除にあたる微分計算・グラフの概形・図形と式」の山。
> 「数Ⅲの極限値」の山 。「定積分」の山。
国語であれば、要点要旨をいかに素早くつかむかの訓練である。問題を解くことより、要約する習慣を身に付ける事が大切である。国語力は特に、英語・ 数学・生物・倫理政経 の高得点には欠かせない。
英語と数学の学習方法の違い
英語で大切なのは記憶力ではありません、毎日浸み込ませることが得意になる第一歩です。
1.英語の試験は時間配分の試験である。
2.名詞、形容詞、副詞、動詞のかたまりまでは厳格にとらえ、かたまりの意味はザクッととらえる。
3.文法は自分が納得したことしか身につかない。
4.第一段落はテーマの要約、以降はその具体化であるから必要に応じて読む。
5.BUTのあとには必ず重要文あり。
数学は、視点を上へ、地面を深く掘り下げる学問です。
1.数学の試験は速さより、正確さが大切です。図やメモをとりながらで戦略を錬る。
2.多くの問題を解くより良い問題を広く解くことで良い連想を作ることが大切。
3.使える公式を反復で体に覚えこませる。
4.一単元は一気に勉強、途中でやめると振り出しに戻ってしまう。
東大合格
「基本」は事始めの小学校・中学校で習うことの意味で使います。
「基礎」は例えば高校数学Ⅲ・難関大二次英語では、学んだ末に身に付くコツであり、壁破りのようなもの。それが基礎です。
東大合格者に必須のものは基礎を身に付けること。
記憶力・理解力・スピードといった知的基礎体力が人並み外れていることは必須ではありません、むしろ目先のことよりも認識能力向上に重点を置いて「基礎」を身に付けることが重要です。
医学部医学科合格
志望大学レベルでの精度を上げる訓練が中心です。
良い意味でも悪い意味でも目標ははっきりしているのですから、
共通テスト八割五分、二次六割が必須です。
共通テストの苦手科目で六割以上とるには
共通テストはうまく作られていると言ってもいいでしょう。
一通り努力すれば、誰でも科目ごとに六割の得点はできます。
まずはその教科をザクッとやるための指針となるテキストを手に入れる必要があります。
ザクッとやるには大きな枠組みをしっかり学べる環境も必須です。